人間関係の極意「シェアできる相手や仲間を見つける」

あなたは悩みがある時、誰かに相談するタイプですか?それとも、一人で抱え込むタイプですか?

一人で考察し、それまでの自分の行動の良い点も悪い点も公平に見て判断し、良い部分はより伸ばすように、悪い部分は改変するように行動を変えていくことができる人もいると思います。ただ、多くの場合は、自分の一方的な視点でしか見れない場合が多いのです。「フィルターや色眼鏡を通してみる」と表現されますが、自分のことほど、冷静に見ることは難しいものです。

このような時、人間関係の悩みを率直にシェアできる相手や仲間の存在が大切になります。ただし、シェアする相手を選ぶ必要はあります!何を聞いても、自分の考えを押し付けてくる、こちらの考えや意見を否定する人にシェアするのは逆効果ですので、注意してください!

セッションで、「言葉に出しただけで、すっきりした」という言葉はよく耳にします。自分の中の否定的な部分に目が行きやすい人は、問題が起こったり、困ったことがあっても、誰にも話さずに、自分の中だけで解決しようとすると、どんどん悪い結果を想像していきます。「絶対にそんなことは起こらないだろう」という最悪の結論を想像して、落ち込むのです。人は、落ち込むとエネルギーが奪われ、何かをやろうという気力も失います。結果、問題も困ったことも解決しないままになるのです。

また、人間関係の悩みは、人と触れ合っている人ならば、大小は別として、誰にでもあります。相談に来られる方で、「こんな馬鹿げたことで悩んでいるのは、自分だけだろう」と思われている、思ったよりも多いです。ですので、「それ、悩まれているのはあなただけではないですよ」と私が言うと、ほっとされます。

「自分だけが悩んでいることではない」という事実は、「ならば、解決への道はある」ということにつながります。自分のことを話すのは勇気がいることです。でも、この勇気の先に開かれている道は絶対にあります。